BONUS

対話を通してダンスを捉える
インタビューズ
2015年、いまのダンスのかたち(Part 2)
岩渕貞太のダンスのかたち
ゲスト:岩渕貞太、神村恵、鈴木ユキオ、捩子ぴじん 聞き手:木村覚(BONUS)

Part 2 は岩渕貞太さんのダンスのかたちを聞いた動画です。昨年末に八木良太さん、蓮沼執太さんと行った上演作品「タイムトラベル」のお話を中心に、いま取り組んでいるダンスの核となる思考について、じっくりと話を聞いています。途中から鈴木ユキオさんのダンスの話題に戻ったりしていますが、その点も合わせてお楽しみください。

木村覚


収録日時 2015/03/25 14:00-17:00
会場協力 A-MA-LAB(アマラブ)


BONUSから岩渕貞太さんへの質問と
岩渕さんからの返答

Q1 いまあなたが取り組んでいるのはどんなダンスですか?

自己と対象の間、動きと踊りの間にあるもの。
音や音楽と身体、映像と身体、物と身体、空間(建物など)と身体など、パフォーマンスする身体とその外部に何かしら要素を設定をする。
そして日常の延長線上のものとして、そして日常を超えた先にある作品をつくる。
身体が音や音楽の聞こえ方を変えたり、音や音楽が身体の見え方を変えるなど。身体のパフォーマンスを後押しするための別の要素ではなく、もう一人のパフォーマーのような立ち位置としての身体以外の要素。身体とその外部のものとの間にどのような関係を結ぶことができるのかを探ることでつくられる時間を作品にする。

Q2 そのダンスの方法、核となる思想とはどんなものですか?

人間の身体は何を動機として動いているのか、なぜそのように動くことを選択するのか。
日常の中で身の回りにある音や音楽、物や空間、人間や生物に対して当たり前に関係し動いている身体の「当たり前」に疑問を持つ。
それを動かす意識や無意識を捉え直す。生きていく上で身の回りにある、起こる物事と関係をどのように結んでいくかを一つ一つ考え掘り下げていく。

Q3 あなたのダンスと社会との関連について、どのように考えていますか?

私の考える「社会」の基点となるものは目の前にいて交流できる人たちです。
家族や友人、仕事仲間や仕事相手、観客、ワークショップの受講者などが最小単位になります。
交流と言っても会話をしたかしないかだけでなく鑑賞ということも交流しているということになります。
その「社会」の中で自分の振る舞いや作品、ワークショップが相手にとって生きる上での刺激を与えること。

Q4 ダンスを取り巻く場の可能性・課題をどのように考えていますか?

私は今身の回りで活動しているコンテンポラリーダンスの作家の方々はとてもユニークで面白いと思っています。群雄割拠という感じではないでしょうか。それぞれの作家が違った個性をもっていて、日本のコンテンポラリーダンスの方向性がこうであるとか、流行はなんだとか言うことが難しいのではないかと思っています。それがいい部分でもあると思うし、状況をわかりにくくしているとも思います。それぞれがどのように面白いのか、どこが違ってどこが共通しているのかなどダンスの範囲だけで考えるのではなく他ジャンルの作家、批評家、観客がBONUSのような場で交流していくことで今のコンテンポラリーダンスから生み出されるものの価値を(ダンスの作家もまだ見ぬ観客も)再発見できるのではないかと思います。

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