BONUS

対話を通してダンスを捉える
インタビューズ
2015年、いまのダンスのかたち(Part 4)
捩子ぴじんのダンスのかたち
ゲスト:岩渕貞太、神村恵、鈴木ユキオ、捩子ぴじん 聞き手:木村覚(BONUS)

第4弾は、捩子ぴじんさんです。6月に新作『Urban Folk Entertainment』を準備中の捩子さんが『空気と屁』など過去作品を振り返りつつ、自作のアイディアについて説明してくれています。あるところで「恥ずかしい俺をどうするか」がダンスだと口にしていますが、舞台に立つことの根源に迫る還元主義的な思考は、捩子さんのダンスを理解するのに寄与するだけではなく、ダンス表現の基礎的な状態を振り返る際に、無視できない視点を私たちに提供してくれます。

木村覚


収録日時 2015/03/25 14:00-17:00
会場協力 A-MA-LAB(アマラブ)


BONUSから捩子ぴじんさんへの質問と
捩子さんからの返答

Q1 いまあなたが取り組んでいるのはどんなダンスですか?

都市の民俗芸能としてのコンテンポラリーダンス。
僕は人生の約半分秋田に、半分東京に住んでいます。土地土地の民俗芸能のように、自分の暮らす“東京”から生みだされる芸能がどんなものになるのか興味をもって取り組んでいます。それがダンスと呼べるものになるかはまだ分かりません。

Q2 そのダンスの方法、核となる思想とはどんなものですか?

盆踊りやクラブなど、皆がいる場所に奉仕するような踊りがあります。僕はそういう場所ではちょっと居づらい体になります。自分が住んでいる場所に影響を受けてそういう体がつくられたのだと思います。ならばこの体が実感を持って扱うことのできるものは僕が住んでいる場所を知る手がかりになるだろうし、それを人に見せて共有したいと思いました。

Q3 あなたのダンスと社会との関連について、どのように考えていますか?

それを見ることによってその時代に何が起こっているのかを知る手がかりになる、メディアとしての役割を持っているはずだと最近考えています。それと同時に社会の中で無駄なもの。基準から外れたり、不完全でムラのあるもの。

Q4 ダンスを取り巻く場の可能性・課題をどのように考えていますか?

何の取り柄も持ち合わせていないような何者かが、ある日突然自分の行為を“ダンスだ”と言い張って見世物にしてしまうことに躊躇しなくていいような場所があり、それを喜んで見る観客がいるような未来を、積極的に“可能性がある”と言いたいです。

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