2016/06/14
「ダンス上演のオルタナティヴとなるワークショップを発明してください」というテーマとともに今年度のBONUSは進んでいきます。ワークショップこそアーティストが観客と「自治的な集団の場」を創造しうる今日的表現形式なのではないか? そう考え、このテーマを神村恵、砂連尾理、篠田千明の3人に渡しました。今回のプロジェクトを通して、多くの参加者が未知なる「ワークショップ」の新鮮なアイディアを思いつき、実践する未来に期待しております。
来年1月には、京都造形芸術大学にてまとめのイベントを予定しています。それまでに大小様々な企画を進行していきます。 まずは7月に研究会を行います。【リサーチ編】では、先ごろ直接民主制を導入するかもしれないというニュースで話題になった大川村(高知県土佐郡)を訪問します。離島を除くと日本最少人数の村で起きていることは、日本の未来を先取りしているかもしれません。ワークショップが仮設的に社会を生成させる営みなら、高齢化や人口減少が進む共同体の現状を知ることで、集団的創造のヒントが見つけられないか、、、との思いから、大川村をリサーチします。当日は、地元の方との交流や急峻な地形を生かしたワークショップも準備しています。【イベント編】では、前半に菅原直樹(OiBokkeShi主宰)さんの「老いと演劇のワークショップ」を体験し、考察していきます。後半は、前日までに実施された大川村のリサーチ成果を報告、また「ワークショップ」をめぐってのディスカッションを出演者たちと行い、議論を深めていきます。
【リサーチ編】【イベント編】どちらも、ワークショップの講師経験者の方、これからワークショップの講師を務めたいと考えている方、振付家・ダンサー、ダンス研究者、そしてもちろん一般の参加者の方も大歓迎です。【イベント編】ではWSの見学希望者も募ります。ワークショップは「未来のダンス」となるのか。皆さんと、ワークショップの可能性を考え・実行できたらと思います。
「未来のワークショップを創作する」ための大川村訪問
- 日時 2017年7月7日〜8日
- 集合場所・日時 高松駅 7/7 11:00(7/8 16時ごろ高松駅解散)
参加希望者を募集します。(参加料は実費のみ。募集人数は5名程度)
- 主な内容
-
・大川村の村民にお話を聞く(7/7の午後、夜を予定)
・神村恵さんのWS「山を平たく登るWS」(7/8の午前を予定)
「未来のワークショップを創作する」ための研究会
- 日時 2017年7月9日 13:00 - 18:00
-
会場 京都造形芸術大学内 楽心荘
〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 - 入場料 無料(事前予約制) WS参加希望(30名程度)/WS見学希望(10名程度)
- 主な内容
-
・菅原直樹「老いと演劇のワークショップ」を体験・考察する(13:00 - 15:30)
・大川村リサーチの報告会(15:30 - 16:00)
・未来の「ワークショップ」をめぐるディスカッション(16:00 - 18:00) - 出演者
-
菅原直樹(OiBokkeShi主宰)
神村恵(振付家・ダンサー)
篠田千明(作家・演出家)
砂連尾理(振付家・ダンサー)
伊藤亜紗(東京工業大学)
木村覚(日本女子大学 BONUS)
【リサーチ編】に参加希望の方は、6/30(早目にご相談ください)までにbonus.dance.2@gmail.com宛てに件名を「ワークショップリサーチ」とし「お名前」「連絡先」「参加人数」を記入の上、メールをご送信ください。
【イベント編】に参加(見学)希望の方は、7/7までにbonus.dance.2@gmail.com宛てに件名を「ワークショップイベント」とし「お名前」「参加/見学のどちらか」「連絡先」「参加人数」を記入の上、メールをご送信ください。(応募多数の場合予約を早目に締め切る場合があります。)
BONUS第5回連結クリエイション関連企画
「未来のワークショップを創作する」ための研究会
主催:文部科学省 共同利用・共同研究拠点京都造形芸術大学<舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点>
2017年度研究プロジェクト「「ダンス2.0」の環境構築を通して今日的教育という課題へとダンスをつなぐ試み」
研究代表者:木村覚(日本女子大学 BONUS)
研究分担者:伊藤亜紗(東京工業大学)
研究協力者:神村恵、篠田千明、砂連尾理、小沢康夫(日本パフォーマンス/アート研究所)
「舞台芸術の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点」は、京都造形芸術大学・舞台芸術研究センターが母体となり、文部科学省「共同利用共同研究拠点」の認定を受けて2013年度に設置された研究拠点です。
ウェブサイト:www.k-pac.org/kyoten/